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WESTSIDE COFFEE

担当業務

使用ソフト

クライアント WESTSIDE COFFEE 制作物 ロゴ、名刺、ショップカード、パッケージ、メニュー、リーフレット等

東京・浅草橋の自家焙煎コーヒーショップの開店に伴い、ロゴ作成およびグラフィック・デザイン全般を担当しました。制作の際は「お店の中で制作物がどのように見えるか」「制作物間で統一感があるか」等俯瞰的に確認することにより、ブランドとしての一貫性を保つことができているかどうか意識するよう心がけました。開店後は自ら接客も行い、制作物に対するお客様の声を生で聞いたり、従業員のオペレーションを理解したりすることで、その後のWESTSIDE COFFEEのデザイン制作に活かしています。

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ロゴ

お店がホテルの1階にあることから「ロビー」というキーワードをコンセプトに、ご近所さんから旅行客まで様々な人が集まり繋がることができるニュートラルな空間を作ることを目指していました。内装デザインは「上質だけどシンプルでベーシック」「モノトーン」「スタンダード」「タイムレス」「余白の美しさ」といったイメージを元に、建築デザイン事務所STAGによって手掛けられました。そのため、ロゴをデザインする際は上記キーワードを念頭に置きつつ、「〜ぽさ」といったどこかに偏ることのないニュートラルさを表現することを意識し、文字要素のみでロゴを構成しました。大小異なるサイズの三角形を4つ集めて「W」を形作ることにより「様々な人が集まり、繋がることができる場所」というお店の想いを込めています。

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ショップカード・名刺

お店のコンセプトやキーワードに基づき、シンプルで余白を生かしたデザインにするため、記載する内容は必要最低限の情報に絞りました。用紙の選定には印刷会社よりサンプルを取り寄せて実際に見て触って比較し、シンプルながらも上質さも演出できるよう用紙の種類と厚さを選定しました。

ショップカードは用途が多く、手にとってくれる人が多いものなので、デザインによって伸び代が大きいアイテムであると感じました。一方、ショップカードによる集客効果を測定することは難しいため、ショップカードというものの存在意義を改めて考え、その効果を可視化するという切り口でデザインを検討してみるとデザインによる新たな可能性が見えてくるかもしれないと感じました。

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ビーンズパッケージ(定番ライン)

豆の焙煎にあたりフルーティなフレーバーを楽しんでもらいたいという思いがあると聞いたことから、フレーバーをイメージできるパッケージを作ることを目指しました。パッケージ中央の長方形のオブジェクトに角度をつけることで、平面的でありながら動的な印象を与え、コーヒーを口に含んだ後に感じる味が移り変わる感覚を、シンプルに視覚化しました。色はフレーバーの表現として、SCAAのCoffee Taster's Flavor Wheelを参考にしています。

店頭での商品陳列時やオンラインショップでの写真掲載時等遠目からデザインを見た際、銘柄間の差別化があまりできていないことに気がつきました。「お店のイメージにフィットしているか」という観点での確認に加え「お客様視点で見たらどうか」という観点で検証をする姿勢を常に持ちたいと感じました。

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ビーンズパッケージ(限定ライン)​

不定期で入れ替えるビーンズは、売れ行きや入荷状況によってパッケージ用シールがどれくらい必要になるか予想を立てることができないため、銘柄等の変動情報に関してはシールを発注しなくても良いパッケージデザインという条件のもと、固定情報と変動情報を記載するシールとで分けて、2つのシールを組み合わせるデザインにしました。固定情報を記載するシールは限定ラインのパッケージであればどの銘柄でも使用することができ、変動情報を記載するシールは自宅印刷可能なデザインとし必要分のみ印刷できるため、共にロスは発生しません。また、デザインはお客様がスムーズに情報を追うことができるように、基本的に定番ラインのパッケージのルールを踏襲し、整合性を考慮しました。柄は、定番ラインのパッケージのフレーバー表現に使っている長方形のオブジェクトを並べて作成し、不定期で発売される新しいビーンズでいろんな味を楽しめるという限定ラインの特徴を表現しました。運用面とコスト面も考慮しており、定番ラインのシールを保管しているファイルに保存できるサイズでシール紙を入稿したり、変動情報を後述のビーンズリストでも使用することができるようデザインしました。

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メニュー

浅草周辺でホテルの1階に位置することを考慮し、英語+日本語でメニューを作成しました。記載する情報は最低限まで削ぎ落とし、シンプルで分かりやすいデザインにすることを意識しました。季節やメニューの入れ替えによって内容が変わる可能性を考慮し、自宅印刷できるA4普通紙をアクリルフレームに入れるという仕様にしました。

自ら接客を行いメニューを使用する中で、注文もオペレーションもスムーズに行うことができていることが確認できたため、意図したことが達成できたと感じています。

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リーフレット

定番ラインのビーンズパッケージの情報をA4サイズのリーフレットに落とし込みました。上質感を出すことができるよう、背景はお店の内装にも印象的に取り入れられているコンクリートの質感を表現しました。不定期で入れ替わる限定ラインは枠だけ作成しておき、パッケージにも使用しているシールを貼ることができるようデザインしました。これにより、ビーンズの入れ替え時のリーフレットのロスを減らし、発注数をコントロールしやすくしています。折り加工まで印刷会社へ依頼し、店舗側のオペレーションの負担を削減するようにしています。また、リーフレットはビーンズを購入された方もしくは検討されている方、コーヒーが好きそうな方等と話すためのコミュニケーションツールとして使用されています。コミュニケーションを生むツールを制作できたことに喜びを感じ、改めてデザインの可能性を実感しました。

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© 2025 Aya Katsuki

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